寝具のオリジナル商品を作るまでの流れ
寝具業界は、他業種からみると流通経路が少々わかりにくい業界です。
低価格商品は比較的入手が容易ですが、売れ筋商品を適正価格で仕入れるためには独自のルートと正しい商品知識が必要です。
そうしたノウハウまで提供してくれる仕入先と出会うことは難しく、結果として寝具業界はやや閉鎖的な、間口の狭い業界であるという印象があるのが現状です。
- 営業ニーズのヒアリングから
- まず各営業スタッフが、それぞれ担当のお得意様から売り場でのお客様の声を集めてきます。
お得意様から直接的なテーマを投げられることもありますし、お客様からお手紙や電話でご意見・ご要望を頂く場合もあります。
これらの情報収集が寝具商品開発のスタートとなるのです。
- 社内ミーティングを実施
- 社内全部署の社員が集まって全体ミーティングを行います。
寝具の構造・素材・形状など様々な角度から意見を出し合い議論します。
資材メーカーや加工工場、その他の生産企業に問い合わせたり共同開発を持ちかけたりすることも頻繁にあります。
- 試作品製作へ
- 様々な意見の中から現実的なアイディアがいくつかピックアップされ、試作品が作られます。
試作品は社員が実際に一定期間使用してみたり、外部モニターの協力をお願いする場合もあります。
そして安全性や機能確認のため公的検査機関に試験を依頼することもあります。
- テスト&モニターチェック
- 試作品にはチェックやモニターの段階で安全性・耐久性・快適性・デザイン・コストダウンなどあらゆる工夫が加えられ、練り上げられていきます。
こうした「熟成期間」を経て試作品は完成度を増していきます。
テスト期間は半年以上に亘る場合も少なくありません。
- 製品完成へ
- いよいよ納得のゆく製品が完成しました。
これらの商品は商季のおよそ半年前には完成し、お得意様へのお披露目が行われます。
販路によってはこの段階以降も色柄のバリエーションやセット内容などのラインナップが追加されます。